Pyrex Stories
TRAPのトラックメーカーにMETRO BOOMINやMike Will Made Itの名は出てきても、Carns Hillの名が出ることはない。Carns HillはTRAPサウンドの成立にかなり初期から関わってきた重要人物の一人だと思うが、UK Drillという狭い枠内でしか語られることない。808ベードラの重低音に金属的なハイハット、ループする憂鬱なメロディーといった今や定番となったスタイルも彼が奏でると一味違うものになる。単純化するとアメリカがサウスサイドの渇いた音なら、彼のはノースサイドの冷たく湿った音なのだ。それにどこか品がある。個人的にはCarns Hillの音が一番好きだ。中毒になるほど大好きだ! だからこのアルバムも当然フェバリットだ。Carns Hill のソロアルバムも是非聴いてみて欲しい。