Play At Night
年末になってNYのNorthern Spy Recordsから届いた、かなりヤバい盤。アフリカ・ガボン共和国駐米大使である父と、シンガポール人の母のあいだに生まれ、12歳のときにアフリカからNYのブロンクスに移住。イジメ、麻薬中毒を経験し、歌と魔術に生きる希望を見いだす。Amel Larrieux、Toni Braxton、 Zap Mamaから音楽的影響を受け、日本の舞踏から心と体を学んだという。このアルバムは彼女の声、自身が奏でる電子楽器&ドラム、そして自身がフィールドレコーディングした素材で作られている。 Afro Electric Ritualと形容すればいいのだろうか、アフリカンシャントと重低音の BASSが絡み、東南アジアの祝祭と僧侶の読経、果てにはWADA YOSHIを彷彿とさせるヴォイス・ドローンまで登場する。だが、散漫な印象は全くない。AFRO FUTURISMを音像として定着化させたような近未来感を持つ。敢えて言おう、これはクラブ仕様だ。いますぐこの盤を、大音量でプレイしなければならない。