Undine
2021
日本人サウンド・アーティストENAの最新アルバム。BASSミュージックにカテゴライズされることの多い彼ですが、有機的インダストリアルだと私は思っています。スピーカーの背後で何かしらの生命体が蠢いている、そんなサウンドが大好きです。今作では一応「楽曲」として8曲が収録されていますが、どれもENAにしか作り出せない奇妙な生命感を感じさせるトラック。ロボット工学が進歩し、生命体と見分けの付かない人工有機体。それがもう未来ではなく、いま此処にある現実だと聴覚を通して教えてくれる。コンスタントに作品を更新する姿勢も素晴らしい。もっと評価されても良いアーティストだと思います。蛇足なのは承知で今回ENAのサウンドを聴いて想起した映像も貼っておきます。