In Immobile Air
2021
中高年の希望の星、セルビアのモジュラーシンセ翁Abul Mogardの最新作品。セルビアの機械工場で定年退職になるまで働き、その後古いモジュラーシンセ(Moog)で音楽作りを始めたという大器晩成にも程がある経歴の持ち主。モジュラーシンセ特有の分厚い電子ドローンと、人生経験に裏打ちされたかのような枯れた哀愁が彼の作品の持ち味となっています。2012年からアルバムのリリースを重ね、今作が7作目のアルバム。今作での最大の変化はアコースティックピアノの導入でしょう。Modern Classicalな要素も加わり、彼の作り出す音楽はまだまだ進化過程にある事を感じさせます。これからも現役で作品を作り続けて欲しいです。