Loski

Loski

Music, Trial & Trauma: A Drill Story

TRAPが世界中(日本除く)の音楽シーンに浸透し、最早、目新しいものではなくなった。特に今年になって発表されたHIP HOPのアルバムの7割くらい(個人的感覚です)がTRAPのサウンドを纏っていると言っても過言ではないだろう。Autotuneバリバリの、もうフロウとは言えないような歌物HIP HOPや、R&Bの中にもTRAPサウンドは拡散しきっている。そんななか、頑固に初期衝動のサウンドを守ろうとする奴らがいる。UKの奴らは明確に区別する。これはTRAPではない、Drillだと。シカゴ発祥のDrillがUKギャングの憂鬱なリアルと混合し独自の進化、否、Hardcore化が進み、今度は本場アメリカの奴がそれに呼応する。そんな2020年だったと思う。

そこで満を持して発表されたDrill名誉総長Loskiのフルアルバムである。もちろん67のメンバーも客演してる。重いベースサウンドに、耳に刺さる針のようなハイハット音、憂鬱なループ。ただそれだけ。余計なものはいらない。そこに切り刻むようLoskiのラップが乗る。とっても冷たいが鼓動はまだ止まってないぜ。必聴。

UnknownOJI

from North Side Tokyo OJI, wiz LOVE.

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