Vivienne
メルボルンのアーティストLaila Sakiniの1stアルバム。儚い白昼夢のような、冬の日差しに包まれながらベンチにもたれて孤独死するような、微睡みの涅槃境アルバム。Grouperが築いたホワイトノイズの向こう側にある幻影城を、彼女は2020のスタイルで音像化しようとする。彼女は2020年、ミックステープを含めると4作品もリリースしている。彼女の音には似合わない言葉だが、精力的に活動、否、生き急いでいるのか。このアルバム、最後まで聴いていると抽象的な哀しみの感覚に襲われ、もう仕事なんかどーでも良くなってきます。浮遊するボーカルとAMSRな微音ノイズも添加した、音楽による麻酔療法。